今月から発表会に出演する生徒さんの暗譜練習が始まっています
すでに始めている子もいるかもしれませんが
もちろん、「楽譜を見ずに全部の音を正確に覚えて弾くこと」がすべてではありません。
一つ一つの音に自分なりの気持ちをちゃんと込められて、なおかつ今できる最大限の演奏表現をできるようにしていくのが最終目標です
ふだん2.3度通し弾きしたらすぐに満足したり飽きてしまう子達にとっては試練かもしれませんね
いま振り返ると幼い頃の私にとってピアノという楽器は、音符をいかに早く読み1日でも早く弾けるようにするかを攻略していくようなゲーム感覚でした
が、成長するにつれその気持ちは徐々に消えていきました笑
というのも、そんな表面上の練習で形だけ弾けるようになっても、弾く自分自身にとっても聴く側にとっても面白みのない、魅力のないものに映るからです
演奏する人間の表現したい気持ちや曲への敬意、誠実な心
までもが反映される楽器、それがピアノだと私は思っています