涙の効能

生徒のお母様が書いてくださるレッスンノートのおうちでの様子に、極たまに
〝弾けなくて泣くこともありました〟という一文を見かけることがあります。

一口に泣いていると言っても、子供も大人も涙には様々な思いが込められていますよね。
他人から一方的に指摘されて(叱られて)出る涙と、自分の気持ちから流す涙。
レッスン中に出るのは大抵前者で、自宅での練習では後者が多いです。
(といっても、泣く子はそうそういませんが。笑)

どちらも意味があり、自分の心の中に湧いてきた思いから自然と出てくるものですよね。

おうちでの練習中での『涙報告』をきくと、私は決して嫌な気持ちにはなりません。
むしろ、その子の頑張りさえ感じてうれしくなります。
もちろん、いつも楽しく、ハッピーな気持ちで練習することのほうが素敵に感じますが
涙とて人を成長させます。そこで、泣いているから可哀想だわ、やめさせないと。などという見方は、ちょっと違うのかな‥と思います。

頑張っているんだね。今出来なくても大丈夫だからね。とそっと声をかけて気持ちを落ち着かせてあげること、やさしく見守ってあげることが何より大事かと思います。