形状記憶

先日、生徒さんからこんな質問がありました。

弾きながらどこをみればいいのか?

手を見ていても楽譜ばかり見ていてもまちがえてしまう。どうしたらいいのですかと。


わたしはこう答えました。


「正解はどちらも見ること」

交互に見られるようにする。


とはいえ、ある程度フレーズ毎に楽譜を頭に入れないと指先も進みようがありませんよね。

例えるなら、初めて補助なしの自転車に乗る練習をする際。


どう動かそうかと足元ばかりを見て、前を見るのは誰もが怖いはず。

でも、何度も転倒しながら乗るうちにバランス感覚がついてきて

視線は自然と先を見ること、まわりの景色をみること、ゆくゆくは乗りながら考え事、歌を思い浮かべたりすることまで出来るようになりませんか。


ピアノもスポーツも身体の一部を使う物であることに変わりはありません。


だとしたら、上達するには

日々の積み重ね、練習をするのみなのではないでしょうか?


動かした者勝ち。とわたしは断言します。

その分だけ、手が形状記憶的に残っていて自然と動いてくれるからです。