楽器練習の極意

ピアノを教えていて、この子にはこの仕方がベストという決まったパターンはなく、毎週毎レッスンが手さぐりです。そのため、さまざまな苦労も伴いますが生徒はロボットではないのですから、その週ごとの感情やコンディションがちがうのは当然と理解しています。
有難いことに、私には今まで講師として母親としての経験から引き出しやヒントが沢山あり、そのあたりも手探りでありながら共に悩み楽しむことができます。
私の教室では、限られた時間の中でいかに効率よく練習の極意を伝えられるか、に賭けています。
何より子供たちの細かな表情を察知する能力には長けている自信があるので、
スパルタレッスンを行う日も励ましの言葉は必ず添えることにしています。
それは、幼い頃私自身が厳しい父親から受けた恩恵でもあります。
皆通っていて思うことはひとつ、少しでも早く上達したいという気持ちなんですよね。何度弾いてもうまくいかないと気持ちが沈み表情が一気に暗くなります。
でも諦めずに根気よく付き合ってあげることで、なにか新しいものを感じ取って最後は笑顔で帰ってもらいます。