両手練習・片手練習の意味

ある曲を片手で弾いている時は左右きちんと弾けるのに、両手で合わせようとした途端止まってしまう。
これは誰もが経験すること。
そして、あまりにも進まないと嫌になって投げ出したくなる…これも分かります。最初の壁です。
私は片手ずつしっかり練習することの大切さ(例えばバッハの平均律ほどになるとせざるを得ない)をつねに教えていきたいけれども、
小さい生徒さんたち全てにその辛抱強さが備わっているとは思いません。
なので、そういう子達には嫌になってピアノの前に座るのが嫌になるより先に、レッスン内で両手で弾かせる練習をいきなりさせてみます。さわりの数小節だけでも。
ただし、簡単にはいかず飴と鞭の特訓になります。
それが、意外と功を成すのです。
もっと両手で弾きたい!弾けるかも!そう自信をつけさせるのが私の役目。
両手で一通り弾けたところで、改めて片手練習に入ると、初めて両方の音を冷静に聴きわけることができるのかもしれません。